国勢調査=少子高齢化より進む=女性が過半数全地域に

地理統計院(IBGE)が27日、最新の国勢調査の結果を発表。少子高齢化はより顕著で、全地域で女性が男性より多くなったことなども明らかになった。国勢調査は2020年のはずだったが、新型コロナのパンデミックのため、2022年に持ち越された。

27日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)によると、総人口は2億308万756人で、65歳以上の高齢者は2216万9101人。2010年調査の1408万1477人より57・4%増え、人口比も7・4%が10・9%に上昇。高齢者比率最多はリオ・グランデ・ド・スル州の14・1%で、リオ州13・1%、サンパウロ州11・9%と続く。
高齢化と共に少子化も進み、14歳未満の子供は4593万2294人が4012万9261人に減少。総人口比も24・1%が19・8%に縮小した。子供の割合最多はロライマ州の29・2%で、アマゾナス州27・3%、アマパー州27%と続く。
長寿化もあって14歳未満100人に対する65歳以上の人数(高齢化指数)は1940年の5・6人以降、常に増えていたが、2010~22年は30・7人が55・2人にと急伸した。
平均年齢は29歳が35歳に伸長。最長は31歳が37歳に伸びた南東部で、南部は31歳が36歳、中西部は28歳が33歳、北東部は27歳が33歳、北部は24歳が29歳に伸びた。州別平均年齢はリオ・グランデ・ド・スル州の38歳以下、リオ州37歳、サンパウロ州36歳と続く。最短はロライマ州の26歳で、アクレ州、アマゾナス州、アマパー州は27歳だった。
27日付G1サイトなど(6)(7)(8)によると、今回調査では全地域で女性が男性を上回ったことも判明。全国では9853万2431人(48・5%)が男性、1億454万8325人(51・5%)は女性で、女性100人に対する男性の数は、1980年の98・7人が94・2人に減った。地域別では、1980年103・4人、2010年も101・8人で男性優位だった北部が99・7人に減少。前回調査で100人以下だった地域でも減少し、中西部96・7人、南部95・0人、北東部93・5人、南東部92・9人となった。

男性の割合が最も高い州はマット・グロッソ麻州で101・3人、ロライマ州とトカンチンス州も101・3人で、100・2人のアクレ州までは男性優位だ。最低は女性が52・8%を占めるリオ州の89・4人で、連邦直轄区91・1人、ペルナンブコ州91・2人、セルジッピ州91・8人、アラゴアス州91・9人と続く。
年齢別に見ると、23歳までは男性優位だが、24歳からは男女比が逆転。女性優位は年齢が進むほど強まっている。
なお、27日付G1サイト(9)によると、刑務所のある市は男性優位で、刑務所二つの収監者が人口の6割を占めるサンパウロ州バルビノでは女性100人に対して443・64人とも報じられている。