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サンパウロ州保安局長=「マスコミは犯罪者の味方」=エスクード作戦報道に苛立つ

2023年10月28日

 サンパウロ州のギリェルメ・デリッテ保安局長が「メディアは犯罪者の味方をしている」との発言を行い、物議を醸している。25日付フォーリャ紙(1)(2)が報じている。
 デリッテ保安局長の発言は25日午前、サンパウロ市で開かれた警察捜査議会(COP)に出席した際に行われたものだ。そこには、警察関係者だけでなく、武器や捜査関係のテクノロジーを扱う企業関係者も出席していた。
 デリッテ局長はその席でクラコランジアをはじめとした麻薬撲滅について話した後、28人の死者を出し、国連の人権委員会でも問題にされた同州海岸部でのエスクード作戦に触れた。同局長はそこで、「サンパウロ州のメディアの一部はバカだ。連中はあの件に関して拷問を行っただの、容疑者の爪を剥いだなどのフェイクニュースを流した」とし、「あの弱虫連中は犯罪者のために働いている」と発言した。その時、場内からは喝采が起こったという。
 この発言は報道されるとすぐに、ブラジル報道協会(ABI)をはじめとする報道協会から、「このような発言は報道の自由への侮辱であり、ジャーナリストたちの仕事に対する警察の嫌悪感を刺激するものだ」と反論された。
 フォーリャ紙は、このイベントの2日前には、サンパウロ市東部のサポぺンバ州立校で在校生による銃乱射事件が発生し、1人が死亡、逃げた際の負傷者も含めれば3人の負傷者が出る事態も起きていたにも関わらず、デリッテ局長がそのことについては何も触れなかったことにも言及している。


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