site.title

ベネズエラ大統領選=予備選の結果差し止め=不正疑惑の浮上により

2023年11月1日

 ベネズエラの最高裁が10月22日に行われた野党側の予備選の結果を差し止めた。10月30日付G1サイト(1)(2)が報じている。
 今回の予備選は来年行われる大統領選で現職のニコラス・マドゥーロ氏と大統領の座を争う候補を一本化して選ぶためのものだ。予備選には230万人以上が参加し、マリア・コリーナ・マチャド氏が選出された。予備選は野党側の候補を絞るためのもので、ベネズエラ政府や与党は一切関与していない。
 だがこの結果に対し、野党側の国民議会の議員ルイス・ブリット氏が選挙の無効を求めて最高裁に訴えた。ブリット氏は出馬を目指したものの、どの政党も候補として受け付けなかったため、出馬できなかった。ブリット氏は、マドゥーロ大統領の先代のチャベス大統領から続く「チャビズモ」と呼ばれる独裁的な政治体制に強く反対し続けている。
 その結果、検察が選挙の結果を調べたところ、「投票日に不正が行われていた」との判断が下ったため、報告を受けた最高裁が、結果の差し止めを命じた。
 ベネズエラは米国との交渉後、大統領選を民主的に行うことを条件に、同国の主要産業である石油公社などに米国が課していた経済制裁の緩和を受けている。米国は10月30日に、マドゥーロ氏が野党との合意に従わない時は「行動を起こす」と宣言した。


テルマーリオ元上議を逮捕=愛人殺害容疑、娘にも強姦か前の記事 テルマーリオ元上議を逮捕=愛人殺害容疑、娘にも強姦かハダジ財相が中銀理事指名=現政権指名者半数に近付く次の記事ハダジ財相が中銀理事指名=現政権指名者半数に近付く
Loading...