ガザ地区=ブラジル人ら34人帰国叶わず=越境者リストに名前なく
ブラジル人とその家族など34人が、イスラエルのガザ地区に取り残されたままの状態になっている。3日付フォーリャ紙(1)が報じている。
これは現地時間3日、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区のブラジル大使アレッサンドロ・カンデアス氏の声明で明らかになった。同氏はガザに住むブラジル人の帰国を試み4週間ほど経過している。その間、ブラジル人24人、その家族となったパレスチナ人3人、ブラジルへの移住を希望するパレスチナ人7人の計34人がブラジル行きの手続きを行い、国境を有するエジプト経由の飛行機が待機している。
だが、3日にエジプト側が受け取った第3回越境者リスト571人の中に、ブラジル人の名前はまだ含まれていない。リストに含まれているのは米国、イギリス、ドイツ、イタリア、インドネシア、メキシコなどだが、そのうち367人が米国人、127人がイギリス人だという。
マウロ・ヴィエイラ外相はこの状況に強い不満を示し、2日夜にエジプトのサメ・シュクリ外相に連絡を取っている。両者は2010〜12年に米国大使をつとめている旧知の仲でもある。シュクリ外相は「3日に検討する」と答えたという。