フェミニシジオ＝女性殺人の被害者が増加＝強姦も半年で３万４千人

　上半期に女性であることが原因の殺人事件（フェミニシジオ、女性殺人）が前年同期比で２・６％増加していることが明らかになった。１３日付フォーリャ紙（１）が報じている。
　これは、ブラジル治安フォーラムが１３日に発表したものだ。それによると、２０２３年上半期の女性殺人は前年上半期に記録した７０４人から７２２人に増えている。
　また、同じ期間中に３万４千人の女性が強姦されたと訴えていた。その内の７０％は、１３歳以下の子供を狙ったものだということも判明している。
　同フォーラムによると、女性殺人の犠牲者は２０１９年の統計開始以来、ずっと増加傾向にある。今年の場合は、前年同期の２３５件比で１６・２％増の２７３件に増えた南東部が全体の数を押し上げた。サンパウロ州は３３・７％増の１１１件、エスピリトサント州は２０％増の１８件、ミナス州は１１％増の９１件だったが、リオ州では件数が減ったという。他地域での女性殺人は、中西部で３・６％、北部で２・８％、北東部で５・６％、減少した。伸び率が最大だったのは連邦直轄区で、２５０％増の２１件に増えた。減少率最大は南マット・グロッソ州で、６１・５％減の１０件だった。
　なお、フォーラムによれば、ブラジル人女性の３０％は、何らかの犯罪被害にあっているという。