熱波の発生より頻発に=気候変動とエルニーニョで
気候変動とエルニーニョ現象で、平年の気温を超える日が5日以上続く「熱波」の発生がより頻発になっていると14日付G1サイトなど(1)(2)が報じた。
平年以上の気温が5日以上続くだけの熱波は通常でも春から夏にかけて起きているが、今年の場合は気候変動と例年になく強力なエルニーニョ現象が重なり、平年以上に高温の熱波が平年より頻繁に起きている。
今回の熱波の強烈さは12日以降続く最高気温の連日更新などでも明らかで、14日はべリ・オリゾンテやブラジリア、カンポ・グランデ、リオ、テレジーナなどで最高気温を更新。リオ市の41度は11月の平均気温を13度上回り、ベロ・オリゾンテの38度も月の平均気温より11度高い。
また、16日付G1サイト(3)によると、16日は首都ブラジリアやゴイアニア、サンパウロ、ヴィトリアの3州都の最高気温が36~42度に達し、今年最高を再更新する見込みで、15州と連邦直轄区では危険なレベルの気温上昇の可能性への警告も出ている。熱波は17日まで続くと予想されている。
他方、乾いた高温の大気によるブロックのため、南部では寒冷前線による暴風雨の可能性がある。
強烈な日差しで起きる上昇気流による降雹や雷を伴う雨は15日もサンパウロ州で倒木や広域停電を引き起こしたが、サンパウロ州では17日に寒冷前線が接近するため、急激な気温低下が起きると予想されている。
通常より強力とされるエルニーニョ現象の影響は来年4月まで続く見込みだ。