サンパウロ大都市圏＝２８日に民営化反対スト＝地下鉄と都電、水道公社

　【既報関連】サンパウロ州のタルシジオ知事が地下鉄やパウリスタ都電（ＣＰＴＭ）、水道公社（Ｓａｂｅｓｐ）の民営化を進める姿勢を崩そうとしないことなどを受け、州の諸機関の職員達が２８日にストライキを行うことを決めたと２３日付エスタード紙など（１）（２）（３）（４）が報じた。
　都電が１０月３日同様のストを行う方針を決めたのは２２日夜だが、地下鉄職員組合はこれまでのストで９人の解雇者が出ていたこともあり、２２日には決まらず、２３日夜再開された総会で、スト決行を決めた。
　２８日に運行停止となるのは、地下鉄の１、２、３、１５号線と、ＣＰＴＭの７、１０、１１、１２、１３号線だ。地下鉄のストは２カ月間で３度目、１月以降では４度目だ。地下鉄は解雇または契約停止となっている職員の復職も要請している。
　労働地裁は既に、ピーク時には８０％以上の運行確保を義務付けている。
　今回も、既に民営化されている地下鉄４、５号線やＣＰＴＭ８、９号線は対象外となる。州政府は来年の２月２９日にＣＰＴＭ７号線を民営化するための入札を予定している。
　なお、参加形態は明確にされていないが、州議会の委員会が２２日に民営化を承認したＳａｂｅｓｐは今回も参加。
　また、来年度予算で教育費が５％カットされることに反発し、教職員組合や少年院（フンダソン・カーザ）の職員組合も参加する意向だ。