ボリビア＝メルコスル加盟に前進＝ブラジル上院が正式に承認

　上院は２８日、ボリビアのメルコスル加入を承認した。同日付アジェンシア・ブラジル（１）などが報じている。
　ボリビアの正式加入承認は、報告官のシコ・ロドリゲス上議（ブラジル社会党・ＰＳＢ）が外交委員会に提出した意見書が、委員会と本会議で承認されて決まった。
　ボリビアのメルコスル加入は２００７年にメルコスルの首脳会議で承認されたが、その後の手続きに手間取り、作業班が加入手続きを決めたのが２０１５年。
　以後、既に正式な参加国となっている国の議会での承認手続きが始まり、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイでは既に承認。ブラジルが最後の承認国だった。
　これにより、ボリビアが正式にメルコスルに加盟する道が開かれた。メルコスル憲章の規定によれば、同国は域内加盟日から最大で４年間かけて、共通対外関税（ＴＥＣ）やメルコスル原産地制度を導入しなければならない。それは、この間に、域内諸国やメンバー資格を停止されている国との間の二国間協定を破棄することを意味する。現在の資格停止国は、２０１７年に加盟権を無期限停止されたベネズエラだ。
　メルコスルは正加盟国の他に準加盟国を設けている。準加盟国はボリビアとチリ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ガイアナ、スリナメで、ボリビアに関しては、次回の首脳会議から正加盟国に加えられる予定だ。