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タルシジオ=電車料金の値上げを示唆=ヌーネス・サンパウロ市市長が反対

2023年12月1日

 タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事(共和者・RP)は11月29日、聖市地下鉄とパウリスタ都電(CPTM)の2024年からの値上げを示唆した。だが、これにリカルド・ヌーネス・サンパウロ市市長(民主運動・MDB)が反対している。同日付G1サイト(1)が報じている。
 タルシジオ知事はこの日、「もう長年、料金の調整が行われていない。それによって、運営側の会計に支障が出てきている。値上げを据えおけば据え置くほど、払わなければならない助成金も増えるばかりだ」と発言した。
 同知事はまた、「料金が変わらない一方で、システムの運営経費は上がっている」として、値上げを擁護した。
 サンパウロ市地下鉄とCPTMの料金は2020年1月に4・40レアルになって以来、現在まで続いている。
 だが、ヌーネス聖市市長は値上げ案に反対で、前日11月28日にタルシジオ知事と議論を交わしている。
 現在のサンパウロ市地下鉄とCPTMの料金はサンパウロ市のバス料金と同額で、乗継料金を規定する必要もあり、近年はわずかの期間のずれがある程度で連動するように調整が行われてきた。
 また、ヌーネス市長は、値段の据え置きを主張しているだけでなく、日曜や深夜の料金を早ければ12月から無料にしたいと考えている。この背景には、2024年の市長選の存在がある。
 タルシジオ知事はこの無料化案に対しても、「いくら利用者が少ない時間帯とはいえ、それでいくらの金を失うことになると思っているのか」と反対している。


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