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22年大統領選「道路警察に投票妨害の形跡」=リオ・グランデ・ド・ノルテ州選挙地域裁が認める

2023年12月8日

 リオ・グランデ・ド・ノルテ州の選挙地域裁判所が、昨年の大統領選の決選投票の際、連邦道路警察による取り締まりで有権者の投票が妨害されたことを示す報告書を連邦警察に提出していたことがわかった。6日付G1サイト(1)が報じている。
 これは昨年の10月30日の大統領選の決選投票当日に、連邦道路警察が選挙高裁が禁止していた道路交通取り締まりを敢行したことによる影響をまとめたものだ。この件は当時から、「ルーラ氏への投票妨害を狙ったものではないか」と疑われ、8月には、かねてからボルソナロ前大統領一家とのつながりの深さが知られている連邦道路警察のシルヴィネイ・ヴァスケス長官が逮捕された。
 同件に関してはこれまで、当時のアンデルソン・トレス法相が部下にルーラ氏とボルソナロ氏の地域毎の得票傾向を分析させた結果を渡し、北東部の道路警察に取締の実施を依頼したことなどが状況証拠として上がっていたが、道路警察が直接的に妨害した具体的な報告が上がっていなかった。
 だが、リオ・グランデ・ド・ノルテ州の選挙地域裁は5日、同州カンポ・グランデの決選投票当日の資料を公表。それによると、23地区5830人の有権者を対象に行った調査で、道路警察の取り締まりにより投票が遅れた例などが具体的に見られたという。
 報告書では、投票所の受付担当者たちが午前中の投票者が一次投票時と比べて明らかに少なかったと報告した投票所があったことなどが報告されている。同市ではルーラ氏とボルソナロ氏の得票比率が71・89%対28・11%で、ルーラ氏が圧倒的に強かった。
 この資料は、「妨害する意図はなかった」とするシルヴィネイ容疑者の弁護の反論材料に使われることになりそうだ。


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