モラエス最高裁判事=SBTの賠償支払い義務解除=同局の元看板キャスターに対して
最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事は7日、SBT局に義務付けられていた、同局の元女性キャスターのラケル・シェヘラザーデ氏への賠償金支払い命令を解いた。同日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
シェヘラザーデ氏は約10年間、SBTの夜のニュースの看板キャスターを務めていたが、2020年末に突然解雇された。彼女はこれを不当解雇とし、同社社主のシルヴィオ・サントス氏をセクハラ、検閲、不正で訴え、2千万レアルの賠償を請求。この一部が認められ、SBTには800万レアルの賠償金の支払いが命じられた。
だが、モラエス判事は今回、シェヘラザーデ氏とSBTの契約が、ブラジルの労働法(CLT)に則ったものではなく、第3者を介したアウトソースされた形での契約であることを指摘。SBTの支払い義務を解いた。
また、今回解かれた支払い義務の中には、2017年のトロフェウ・インプレンサの授賞式でシルヴィオ・サントス氏がシェヘラザーデ氏に対して行った侮辱的発言に対する罰金50万レアルも含まれている。
今回は一判事の判断であるため、シェヘラザーデ氏は最高裁小法廷に上告することが可能だ。