リオ州=知事への裏切り行為?=副知事の党移籍で波紋
リオ州副知事の党籍変更が州政府の危機を招きかねない状況となっていると、4日付フォーリャ紙(1)が報じている。
事の発端は、チアゴ・パンポーリャ副知事がウニオンから民主運動(MDB)に移籍することをクラウジオ・カストロ知事に伝えたことにあった。カストロ知事の側近はこの行為を、年末に同知事が兄弟の絡んだ公社の過払いや贈収賄工作の捜査で捜査対象になったことで、ボルソナロ前大統領の自由党(PL)に所属するカストロ氏から距離を置くため、よりルーラ政権に近いMDBに移ろうとしていると見ている。
パンポーリャ氏自身はこの疑惑を否定している。この党移籍は、同氏が出馬を目指す26年のリオ州知事選を睨んでのものだという。パンポーリャ氏は26年にカストロ氏が上院選に出馬すると読み、後任知事を目指す意向だが、所属のウニオンがリオ州議会のロドリゴ・バセラール氏を知事候補としたがっていると解釈している。バセラール氏は以前はPLの所属で、カストロ氏の後任として適任との声もある。
そこで、パンポーリャ氏は党を移籍しての出馬を検討。12月から他党と交渉を行っていたが、ドバイで行われたCOP28で親しくなっていたパラー州のエルデル・バルバーリョ知事との交渉でMDB行きを決めたという。
パンポーリャ氏は、カストロ氏は党移籍や移籍先の選択には反対しなかったと主張している。