グアルーリョス空港=ターミナル直結線は延期=3月完成予定は6月に

パウリスタ都電(CPTM)とグアルーリョス空港のターミナルまでをつなぐ電車の開通が6月にずれ込むこととなった。10日付フォーリャ紙(1)が報じている。
「ピープル・ムーヴァー(アエロモヴェル)」と名付けられた電車は、CPTMの13号線と空港の三つのターミナルをつなぐ役割を担う。現状では、13号線は空港から2・5キロ離れた「グアルーリョス空港駅」までしか行かず、送迎バスに10分以上乗らなければならない。このため、重い荷物を抱えた利用客には不評だった。

ピープル・ムーヴァーは、空港駅から各ターミナルに設けられた駅までの全長2・7キロを運行し、1時間あたり4千人を運ぶことができる。同線の工事を担当するコンソーシオ(共同事業体)アエロGRUは当初、今年3月までに完成の予定としていた。
だが、アエロGRUはこのほど、完成時期を訊かれ、当初の予定より遅れており、「上半期中には完成」と回答。「6月末になるということか」との質問には無言を通した。
ピープル・ムーヴァーの開通には高さ4〜11メートルの高架線路の敷設が必要だ。6日付メトロ・CPTMサイト(2)によると、119本の梁の組み立てが完了したと発表したのは今月6日で、現在はガードレールの建設中だという。