リオ州=水害被害地に共通した問題=背後にある5つの河川
13日から14日にかけての豪雨で12人が亡くなったリオ州では、川の急激な増水や氾濫など、共通の問題が存在しているとの指摘が15日付G1サイト(1)で報じられている。
今回の豪雨ではリオ大都市圏のサンゴンサロ、ニテロイ、リオ市からも近いフルミネンセ海岸部のノヴァ・イグアスーやドゥケ・デ・カシアス、ベルフォルド・ロショ、パラカンビの6市で、深刻な洪水が発生した。
これらの市には、大きな川があるという共通点がある。サンゴンサロはアルカンタラ川、ニテロイはエンジェニョッカ川、ノヴァ・イグアスーとベルフォルド・ロショはボッタス川、ドゥケ・デ・カシアスはカピヴァリ川、パラカンビはマカッコス川だ。
これらの地域では13〜15日の3日間で200ミリ以上の雨が降り、いずれも氾濫注意報、カピヴァリ川に関しては氾濫直前の警報が出されていた。
それだけに止まらず、これらの6市はいずれも川沿いの不法占拠地に家屋が立ち並んでおり、下水処理が甘く、ゴミ収集も不十分などの問題があり、それが排水溝のつまりや川の汚染、流れの悪化を招いているという。
また、海岸沿いの波が高いことや、洪水対策のインフラも不足していることも指摘されている。
アジェンシア・ブラジル(2)(3)によると、連邦政府は、リオとベルフォルド・ロショ、ノヴァ・イグアス―、サンジョアン・ド・メリチの4市が非常事態であることを認め、16日に視察団を派遣。
また、甚大な被害が出た被災地ではボルサ・ファミリア受給者への生活扶助支給を18日に一括して行うなどの支援策も発表されている。