プスカシュ賞=世界一美しいゴール=ブラジル2部選手が受賞

23年のサッカーの全国選手権2部の試合で出たオーバーヘッドキックのシュートが、国際サッカー連盟(FIFA)の選ぶ「2023年で世界一美しいゴール」に選ばれた。15日付UOLサイト(1)が報じている。
これは15日にロンドンで開催された「FIFA・ザ・ベスト」の表彰式で発表されたものだ。「世界一美しいゴール」を讃えるプスカス賞では、ブラジルのサッカークラブ、クイアバーのボランチ、ギリェルメ・マドゥルガ(23)が、同賞候補に挙がっていたフリオ・エンシーゾ(ブライトン)、ヌーノ・サントス(スポルティング)の2人を抑えて、同賞に輝いた。
表彰されたのは、マドゥルガがボタフォゴSPに在籍していた昨年6月27日に、全国選手権2部でのノヴォリゾンチーノ戦で放ったシュートだった。マドゥルガは、相手ペナルティ・エリアから高いバウンドで跳ね返ってきたボールを、後ろを向いたまま、右足でオーバーヘッドキック。するとボールは高い弧を描き、飛びついて止めようとしたキーパーの手の先を越え、ゴールの右隅に吸い込まれた。
マドゥルガは受賞スピーチで、自らのゴールは「神様に選んでもらった」とし、「以前は僕を馬鹿者と呼んだ父もそんなことは言わなくなった。僕がそばにいないことで陰で泣いていた母の涙は報われた。兄弟はいつでも僕に寄り添ってくれた。みんなに感謝だ」と語った。