コチア青年=来年70周年、若返りへ=新会長に広瀬哲洋さん=前田会長の辞表を受理

コチア青年連絡協議会は11日、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日系熟年クラブ連合会本部サロンで、特別総会、定期総会、新年会を行った。会員とその子女4人を含む35人が出席。特別総会では健康上の理由から退任の意向を表明していた前田進会長(2次30回生)の辞表が受理され、定款に則り、広瀬哲洋(ひろせてつひろ)第一副会長(2次34回生、三重県人会長)の新会長就任が決定した。
特別総会では前田会長の退任について、引き続き会長を続けてほしいという意見も出たが、本人の意思を尊重して辞表が受理された。この日、前田会長は欠席だった。
サンパウロ市ピニェイロス区テオドロ・サンパイオ街2550番2階25号室の事務所の売却についても協議し、多数決によって売却が決まった。
その後、広瀬新会長が議長を務め、コチア青年連絡協議会の存続についての会議が行われた。会を終了させる〝終活〟の方向で議論が進む中、中沢宏一(なかざわこういち)さん(2次21回生、元ブラジル日本県人会連合会会長)から、会の若返りを図り、来年のコチア青年移民70周年記念式典を盛大に行う提案が行われ、引き続き協議を行うこととなった。
定期総会では、2023年度事業会計報告が行われ、支出は14万827レアルだったことを報告。監査役所感が述べられた。2024年度事業計画会計予算では、予算14万2500レが承認された。
2025年の『コチア青年移民70周年』記念式典の開催が承認され、コチア青年3世訪日研修団派遣(皇居訪問)の委員会を設置して実施検討をすることになった。
蛸井喜作(たこいきさく)理事(1次9回生)によれば、これまでにコチア青年子弟400人以上が訪日研修に参加しており、皇居で天皇、皇后両陛下との会見は一生の宝となっているという。コチア青年子弟でなくても参加費100ドルを支払えば、賛助会員になり、参加することができる。
サンロッケ市にある文協国士舘公園の茶室改修工事費工面に関しては、改めて在サンパウロ総領事館に「草の根文化無償資金協力」を通じての支援を要請する。以前、「茶道裏千家ブラジル」と共に申請した際は、茶道裏千家ブラジルにだけ畳購入費が供与された。
総会中、出席者の間で会長辞表を回覧していた際、約20人が見た後に辞表が紛失する事態となった。辞表は議事録に添付して登記所に提出する必要がある。コピーは取ってあったが、改めて、前田会長に辞表を書いてもらうこととなった。
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