カンピーナス=軍人のアパートで爆発・火災=100丁超える銃等が原因か
24日夜、サンパウロ州カンピーナスで起こったアパートの火災事件に関し、火災現場に住んでいた予備役の陸軍大佐が27日未明に発見された。同大佐はケガをしており、自殺を図ったと見られている。同日付フォーリャ紙(1)(2)が報じている。
発見されたのはヴィルジリオ・パーラ・ジアス氏(69)で、27日未明にジャルジン・シャパドン地区の広場で首を負傷し、大量出血した状態で発見された。ジアス氏はサンタテレーザ病院に運ばれた後、市立マリオ・ガッティ病院に転送され、意識不明の状態で入院している。
アパートの爆発は24日夜に起こった。火はジアス氏が住んでいた1階部分から発生。死者は出なかったが、アパートの住民4人は消防隊がロープで救出。40人も退避を余儀なくされた。また、37人は煙を吸って一酸化炭素中毒を起こし、救急診療所や病院に運ばれた。
警察によると、火元となったアパートからは、ジアス氏が所有していた約110丁の銃と3千個余りの銃弾、手榴弾、火薬が見つかっている。警察は、火薬の爆発が火災発生の原因と見ている。
また、陸軍によると、同大佐はスポーツ射撃や収集家としての銃の所有許可を得ており、武器の登録も行われていたが、このアパートには同大佐以外に銃の所有許可を持っている人物は住んでいないはずだという。
警察によると、ジアス氏は事件当日も現場で見かけられた後、姿を消した。発見後の事情聴取によると、友人で同じく予備役の大佐の家に泊まっていたが、26日に友人が家を留守にした間にジアス氏が家を抜け出したため、探していたところ、17日未明になって、公園の椅子に座っていたジアス氏を見つけたという。
警察側の調書によると、ジアス氏は自殺を図ろうとしたと見られている。