街角ちょっと見=百歳表彰者、長寿の秘訣は?

在サンパウロ総領事館は1日、サンパウロ市の総領事公邸で、令和5年度百歳表彰管轄内受賞者表彰式を行った。式には52人の表彰対象者の内16人が参加した。
表彰式当日に100歳の誕生日を迎えた金城敏子さん(沖縄)に長寿の秘訣を聞くと「うちは孫が17人、ひ孫が13人いる大家族で、毎日が運動会のようです。皆に大事にしてもらって、楽しく過ごすことが一番です」と語った。
今年で101歳を迎える髙野春男さん(山梨県)は、「僕が元気なのはきっと酒やたばこ、悪いことをしなかったから。まあ、体質的に合わなかっただけだけどね」とお茶目に語る。
高野さんにこれまでの人生で体験した印象深いことについて聞くと、25歳の頃、サンパウロ州バンデイランデ植民地で経験した勝ち負け抗争を挙げた。

髙野さんは、兄の友達が米国の雑誌「LIFE」の読者だったことから、日本の太平洋戦争敗北を認識していた。「東京ラジオが悪かったんだろうね。はっきり伝えていればあんなことは起きなかったんじゃないかな」と振り返った。
笑顔の絶えない受賞者らだが、大変なことも沢山あったはず。ポジティブに毎日を楽しむことが長生きの秘訣なのかもしれない。(莉)