ベネズエラ=野党側が選挙妨害と抗議=新たな候補登録できず

7月28日に行われるベネズエラの大統領選の候補者の登録は、ブラジリア時間の25日23時で終了するが、野党側10政党からなる野党連合が24日、マリア・コリナ・マチャド元国会議員に代わる候補者に選んだコリーナ・ヨリス氏を全国選挙管理委員会に登録できなかったと発表したと25日付G1サイト(1)が報じた。
野党連合側によると、ヨリス氏を登録できなかったのは同氏の国籍に関する虚報が原因で、ヨリス氏を登録するためのシステムへのアクセスが許可されないまま、54時間以上が過ぎたという。
ベネズエラの大統領選は、独裁化を進めるマドゥーロ氏があらゆる手段を使って対抗馬の立候補を妨げる可能性があることが懸念されており、昨年は透明な選挙実現のための合意も取り交わされた。
だが、実際には野党側が擁立しようとしたマリア・コリーナ・マチャド氏が出馬を阻止されて立候補できない状態が続き、マチャド氏が立候補を辞退する一方で、野党は投票でマドゥーロ氏と対決することを諦めておらず、団結していることを示すため、歴史家で哲学博士のヨリス氏を大統領候補に指名すると発表したが、その矢先に、登録不能という事態が発生。マチャド氏は登録阻止は反チャベス派の多数派が選んだヨリス氏の立候補を阻止するための新たな策略だと批判しており、週末には「コリーナを登録させよう」というメッセージをSNSで拡散したが、事態が動くか否かは予断を許さない。