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同性婚20%増で全体の1%=変わる〝夫婦〟のあり方

2024年4月3日

2011、最高裁は同性婚を家族として認めた(3月27日付UOLサイトの記事の一部)
2011、最高裁は同性婚を家族として認めた(3月27日付UOLサイトの記事の一部)

 地理統計院(IBGE)が3月27日に発表した民事登記統計調査によると、2022年にブラジル全国の登記所で結婚手続きを行った件数は合計97万41件で、前年に比べ4%の増加。うち1万1022件(約1%)が同性カップルによる登録で、2013年の統計開始以降の最高数を記録した。一方で離婚数も増加し合計で42万39件を記録。前年の38万6813件に比べて8・6%増加しており、婚姻期間がますます短くなっていると、3月27日付UOLなど(1)(2)が報じた。
 新型コロナウイルスによるパンデミックが収束し、婚姻件数は再び増加の一途を辿っている。2020年には75万7千件、21年は93万2500件、そして22年は97万41件にまで増え、そのうちの1万1022件が同性の配偶者間だった。
 2011年以来、最高裁(STF)は同性婚を認めており、13年には国家法務審議会(CNJ)が、登記所による同性婚拒否を禁じた。同性婚は21年の9202件から19・8%も増加し、22年には女性同士の結婚が同性婚全体の60・2%(6632件)を占め、男性同士の39・8%(4390件)を上回った。地域別の同性婚数の割合は北部、東部、南部が大きく、それぞれ32・8%、23・9%、19・5%を占めた。
 一方、離婚件数は前年比8・6%増の合計42万39件となった。うち81・1%は裁判所で処理され、18・9%は当事者間の合意に基づいて行われた。地域別の離婚数の割合は南東部が53・3%と最も高く、北東部(20・2%)、南部(19・9%)と続いた。
 離婚者の平均年齢が上がっており、2022年には男性は平均44歳、女性は41歳だった。その12年前の2010年には、男性は42・6歳、女性は39・4歳だった。婚姻期間も短くなっており、22年の平均は13・8年であり、10年の15・9年を下回った。
 22年の離婚時の財産分与の形態に関しては、90・6%が部分財産共有(Comunhão parcial de bens、配偶者間で結婚後に取得した財産を共有し、離婚時にその財産を分割)、5・1%が全財産共有(Comunhão universal de bens、結婚時に持っているお互いの財産を共有し、離婚時にその財産を分割)、そして4・3%が全財産分離(separação total、常に個々の財産を維持)だった。
 また未成年の子供の親権について、養育責任を共同で負う共同親権は37・8%に過ぎず、女性が親権を持つケースは半数以上の50・3%、男性はわずか3・3%だった。


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