外来種ヘビの密売人逮捕=47匹を自宅飼育して販売

サンパウロ州ソロカバ地域のサルト市で1日、動物の違法取引の疑いで44歳の男が逮捕された。男は同市ジャルジン・ダス・ナソインス地区にある自宅内で外来種のヘビを飼育しており、北米原産のコーンスネークなど様々な種類の個体が合計47匹も見つかった。この容疑者はヘビをネット上で販売していたことが判明したと2日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じている。
容疑者の身元は明らかにされていないが、同地域最大のヘビ密売人とみられており、購入者の女性にヘビを届けていたところを、見張っていた私服警官が捕まえた。

押収されたヘビを保護した野生動物リハビリテーション・センター(CRAS)によると、容疑者の家ではコーンスネーク、ミルクスネーク、キングスネーク、ボールパイソンなどの様々な種類が、プラスチックの衣装ケースの中で飼育されていた。
同センターの生物学者ラファエル・マナ氏は、「これらは米国、メキシコ、インドネシアなどの外来種であり、国内に生息する野生のヘビだけでなく、地域全体の小型哺乳類にも影響を与える可能性がある」とし、押収されたヘビが生態系にとって危険であると説明した。ヘビには出所記録もなければ、識別に役立つマイクロチップもなかった。
CRASがSNSに投稿した動画の中で、容疑者はかつて自宅で約100匹のヘビを飼っており、いずれも毒を持たない種の種類だったと述べている。これらの動物に対する偏愛は、「毒ヘビに対する恐怖心」によるものだったと男は主張しているという。
サンパウロ州ではこれらの種の繁殖と販売が禁止されており、容疑者はこの取引を行うための免許を持っていなかった。男は警察署に連行され、そこで起訴され、すべての法廷手続きに出席することを約束したため釈放された。
ブラジル刑法によれば、野生動物の違法取引は重大な環境犯罪であり、罰則は6カ月から1年の禁固刑と罰金である。絶滅危惧種の密売など、より深刻なケースでは、罰則が強化されることもあると明記されている。