シロ氏=女性上議に性差別的発言=「元知事のベッドの相手」
大統領選でおなじみの候補のシロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)が女性上議に対して差別的表現を行い、物議を醸した。8日付メトロポレス・サイトなど(1)(2)が報じている。
これは5日、シロ氏が拠点とするセアラー州の前知事で現教育相のカミロ・サンターナ氏(労働者党・PT)が持つ上議の議席に、2人目の補欠候補のジャナイナ・ファリアス氏(PT)が就任した際にジャナイナ氏を酷評した言葉が問題となった。
シロ氏は「ローマ皇帝カリギュラは上院に自分の馬を指名したことで悪名高いが、サンターナ氏は自分の側近を指名した。彼女はサンターナ氏のハーレム要員に過ぎない。ベッドの相手をしているだけだ」と発言した。
この発言を受けて結束した上院の女性議員たちは8日、シロ氏に対する避妊投票を提案した。このイニシアチブには、テレーザ・レイトン氏(PT)やエリジアネ・ガマ氏(社会民主党)などの左派議員と、ダマレス・アルヴェス氏(共和者)などの右派議員が賛同している。
また、ジャナイナ氏所属のPTのグレイシ・ホフマン党首も、「時が経つにつれ、小さくなっていく人物」との言葉で、2022年の大統領選では18年の3位から4位に順位を下げたシロ氏を皮肉った。
シロ氏は2002、06、18、22年の大統領選に出馬し、いずれも4位以上を記録しているが、同時に、一般市民に対しても、激昂しての暴言や過激な失言を繰り返すなど、トラブルの多さでも知られている。