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カカオの国際価格上昇続く=10日には㌧1万ドル突破

2024年4月12日

 カカオの国際価格上昇が続き、ニューヨーク市場での5月の先物価格は、9日に3%、10日にも2・03%値上がりし、1万411ドル/トンに達したと10日付グローボ・ルラル(1)が報じた。
 市場アナリストのアジルソン・レイス氏は、「現在の価格は昨年の現実を反映していないため、アフリカの生産者は可能な限り、交渉されたカカオを保持している。そのため、豆不足が生じ、企業は長期的な購入ができなくなっている」と述べた。その上、カカオの供給が大幅に制限される中、需要は増える様子が見えないという。一例は世界最大のチョコレートメーカーの一つのバリー・カレボー社で、2月末までの半年間の売上は0・7%増に止まった。世界の主要なカカオ消費市場である欧州でも同様の結果だったという。
 同氏は、大企業が価格爆発前に原材料を購入していたために需要面での大きな動きはなく、価格急騰の影響も出ていないが、派生品への価格転嫁も徐々に始まると見ている。
 他方、アラビカ種のカフェはブラジルからの歴史的な輸出量にも関わらず、5月期限のロットが0・52%上昇し、2・1465ドル/ポンドでひけた。ブラジルは3月に昨年同月比で37・8%増の429万俵(60キロ袋)を輸出し、3月の輸出量記録を更新した。売上も35・2%増の9億1360万ドルに達した。
 オレンジジュースはサンパウロ州とミナス州三角地帯での減産が重しとなり、濃縮冷凍製品が2・43%高の3・7470ドル/ポンドとなった。
 砂糖は5月渡しのロットが0・14%下落し、21・4セント/ポンド、5月渡しの綿花も0・85%下落し、85・31セント/ポンドで取引された。


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