BK運営企業がスタバ継承へ=現企業は巨額負債で経営危機

ブラジルでのフランチャイズ展開が危ぶまれているカフェ大手のスターバックスに対し、バーガーキングのブラジルでの運営企業が資産と権利取得の可能性に関する提案を申し入れ、合意に至った。22日付G1サイト(1)が報じている。
「スタバ」の愛称で知られるスターバックスは、ブラジルでの運営企業サウスロック・キャピタル社が本国への支払いを滞ったことなどにより、昨年11月にサンパウロ州裁判所との間で民事再生手続きに入った。サウスロックは今年2月にスターバックスの商標使用権も失った。
そこに、ハンバーガー・チェーン大手のバーガーキングやレストラン「ポパイズ」を経営する企業ZAMPが食指を伸ばし、書類を提出。サウスロック側が、運営を継承するための資産と権利を取得する条件に合意したという。
ZAMPによると、提案は法的拘束力がなく、契約内容はまだ機密扱いだ。法的拘束力のないオファーは合併や買収の一般的なステップで、サウスロックが提案を受け入れた後に、ZAMP側が店舗数などを分析し、価格やビジネス条件その他を含む、拘束力のある提案を提示することになる。
サウスロックはサンドイッチのサブウェイやイタリア料理レストランのイータリーなども経営しているが、負債額は18億レアルまで膨れ上がっているという。