フォーカス=今年の成長率は2%超=10週連続で上方修正

中銀が23日に発表した経済動向予測調査「フォーカス」によると、今年の国内総生産(GDP)の成長予測は10週連続で上方修正されて2・02%となったと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)が報じた。
今年のGDPの成長予測値は先週の1・95%から0・07%ポイント引き上げられたが、25年は2%で19週間据え置かれている。
今回は、GDPの成長予測だけではなく、インフレ率や経済基本金利(Selic)の予測値も上方修正された。
具体的には、3・71%の見込みだった広範囲消費者物価指数(IPCA)が3・73%に修正された。ただ、この値はまだ、中央値3%で上下1・5%ポイントという公式インフレ目標範囲内だ。来年の予測値は3・6%、26、27年の予測値も3・5%で据え置かれた。
Selicは引き下げ幅縮小との見方が広がり、年末時点の予測値が9・13%から9・5%に修正された。4週間前は9%だった。
インフレ率やSelicの予測値は、25年の予算基本法案での基礎的財政収支の見込み修正などを受けた市場の見解が反映されたものだ。25、26年の予測値は9%と8・5%だが、一部の専門家からは今年末は10%との見方も出ているという。
為替も、4週間前の1ドル4・5レアルの見通しが5レアルとなっている。