ペトロブラス株主総会=50%の特別配当金承認=政府は審議員6人を確保

25日にペトロブラスの定例株主総会が開かれ、50%の特別配当の分配を承認し、経営審議会のメンバーの改選も行ったと同日付インフォマネーなど(1)(2)(3)が報じた。
ジャン・プラテス総裁らは当初から50%の特別配当の分配を望んでいたが、ルーラ大統領の意向を汲んだ政府側の経営審議会メンバーの反対で、分配が否定され、3月7日に行われた決算報告の席上で配当は最低額のみ`(特別配当なし)と発表された。
特別配当は分配しないという情報は同社株価の大下落を招いたが、それと共に、政府側メンバーでありながら、特別配当は行わないことを決めた際の投票を棄権したプラテス総裁の続投を危うくした。
プラテス総裁更迭への動きにストップをかけたのはハダジ財相で、ペトロブラスの配当金は財政均衡法に沿って今年の基礎的財政収支の赤字ゼロ化を達成するために大きな役割を果たすことなどを大統領に訴え、総裁の即時更迭を見送らせた上で、この日の株主総会を迎えた。
総会ではハダジ財相らが望んだ通り、50%の特別配当の分配が承認され、連邦政府は約60億レアルを受け取ることになった。
総会では経営審議会メンバーの改選も行われ、11人のメンバー中、6人を連邦政府が指名したメンバーが占めた。連邦政府が指名したメンバーは8人だったが、目標だった6人を確保したことで過半数を維持した。6人の大半は再選で、プラテス総裁やピエトロ・メンデス経営審議会議長も再選された。
ピエトロ氏は裁判所の司法判断で一時的に議長職を差し止められたが、司法判断が覆され、復職。今回の総会後、経営審議会議長にも再選された。