大サンパウロ市圏=環状線北部区間の工事再開=LJ絡みで中止から6年後

6年間止まっていた、サンパウロ市とその近郊を走る環状線ロドアネル・マリオ・コーヴァス(州道21号)の北部区間の工事が25日から再開されると、24日付フォーリャ紙(1)が報じている。
サンパウロ州政府によると、「工事担当のヴィア・アッピア社には当初の納期を半年間前倒しして工事を行ってもらう。推定投資額は25億レアルで、1万人以上の雇用創出も間違いない」としている。
同工区の工事は2013年にコエーザ(旧OAS)とメンデス・ジュニオル社が開始したが、両社がラヴァ・ジャット作戦の捜査対象となったこともあり、2018年に止まった。当初は43億レアルの投資で建設される予定だったが、2019年の時点で68・5億レアルに膨れ上がっていたこと、水増し請求や贈収賄に対する疑惑を生じさせていた。
ヴィア・アッピア社は2023年3月に、「工事終了」を目的とする入札で落札。契約は同年8月に締結された。
今回の工事の対象となるのは、サンパウロ市からグアルーリョス、アルジャーまでを結ぶ44キロだ。サンパウロ州政府は今回の工事再開で大サンパウロ市圏北部の交通インフラが改善されることを期待しており、2026年中の工事終了を望んでいる。