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Neta=中国新興EVが新規参入=BYDに続き年内発売へ

2024年4月27日

北京モーターショーで展示された「Neta GT」(26日付ジョルナル・ド・カロの記事の一部)
北京モーターショーで展示された「Neta GT」(26日付ジョルナル・ド・カロの記事の一部)

 中国の新興電気自動車(EV)メーカー「哪吒汽車(Neta)」が、2024年中にブラジル市場に初参入する。同社は中国ではまだ小規模だが、急速に発展している勢いのある会社で、5月にブラジルへの参入を発表し、下半期には最初の車両を発売する予定だと、26日付ジョルナル・ド・カロ(1)が報じた。
 Netaは2018年に誕生したばかり。合衆新能源汽車(Hozon Auto)グループのEVラインとして設立されたスタートアップ企業だ。だが、中国では既に50万台以上を生産している。また、世界的ブランドとなるべく、タイでの事業を始めたばかりで、今後はアジアをはじめ世界各地に車両生産を拡大する計画だ。
 南米では、現在130以上の自動車メーカーが進出し、EV市場にとっての「オアシス」とされるブラジルが拠点に選ばれ、工場建設も計画されている。
 ジョルナル・ド・カロは25日、中国で開催された北京モーターショーに出席し、ブラジルNeta社のマーケティング&プロダクトディレクターのエンリケ・サンパイオ氏に話を聞いた。
 同氏によれば、同社の最初の車両は5月にブラジルに到着し、ブランドの立ち上げと認証手続きを開始する。ディーラー網を構築するための代理店との交渉は既に始めているという。店舗の開設は南東部と中西部から始めるが、北東部や他の地域にも関心を持っている関係者がいるという。中国での価格設定はBYDやGDMと同等だ。
 最初の投入車種は「Neta GT」に決まっている。外観はシボレー・コルベットを彷彿とさせるスポーツクーペで、空気抵抗係数もわずか0・21Cxと、スーパーカー並みの性能を持っている。例えば、0から100km/hへの加速は、462馬力の全輪駆動タイプならなんと3・7秒、231馬力の後輪駆動モデルでも6・5秒だ。
 クーペは2ドアの4人乗りで、広々とした室内空間を提供し、ホイールベースは2・77m、全長4・71mだ。エントリーモデルでは62・2kWhのバッテリーで562kmの航続距離を実現。全輪駆動モデルは74・4kWhのバッテリーで、航続距離は中国の燃料消費量・排ガスの試験サイクル(CLTC)で580kmに達した。内部のハイライトは、17・6インチの大型マルチメディア・センター・スクリーンだ。
 BYDの「Song Plus」のライバルとされる「Neta L」は、2025年に登場予定だ。これは、トヨタのカローラ・クロスと同サイズで、日産の先進技術e―Powerシステムに類似したテクノロジーを持つ新型SUV(スポーツ用多目的車)だ。同車種は後輪に搭載された電気モーターで駆動するが、前方に搭載されたガソリンエンジンがメインエンジンのバッテリーを給電する発電機として機能するため、非常に低い燃費と給油の容易さが約束される。
 コンパクトモデルの「Neta L」も2024年中に上陸予定で、価格はBYDドルフィン・ミニなど、現在12万レアル前後で販売されているモデルと同等とみられている。


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