コロンビア=イスラエルと国交断絶=ラ米政権では3カ国目

コロンビアのグスターヴォ・ペトロ大統領は1日、イスラエルとの国交断絶を発表した。ガザ地区におけるイスラエルの行為に抗議しての決断だ。同日付G1サイト(1)などが報じている。
ペトロ大統領はこの声明で、「目の前で起こっている大量虐殺は起きてはならぬものだ。パレスチナが死ねば人間性も死ぬ。死なせてはならない」とし、イスラエルのネタニヤフ首相を「ジェノサイド(大量殺戮者)」と呼んだ。国交断絶は2日からだ。
イスラエルによるガザ地区攻撃は、ガザ地区を実効支配する武装集団ハマスが昨年10月7日に起こした攻撃でイスラエル人約1200人が死亡したことを契機に始まったが、以来、ガザ地区では3万4千人以上のパレスチナ人が死亡。イスラエル軍は病院なども爆撃し、子供や女性、国連職員をも無差別に殺害している、また、停戦勧告にも応じない姿勢により、世界各地で反戦を求める抗議運動が激化している。
ラテンアメリカでのイスラエルとの国交断絶は、ボリビアとベリーズに次いで3カ国目だ。コロンビアも昨年中からペトロ大統領が批判を行い、2月の時点で同国からの武器の輸入を停止したことで、時間の問題とも見られていた。
この他に国交断絶をほのめかしているのはニカラグアやチリで、ルーラ大統領もイスラエル政府をナチス・ドイツと比較する発言を行い、ネタニヤフ首相をジェノサイドと呼んでいる。