ロナウド=クルゼイロを売却=買値の10倍超の額で

ブラジル・サッカー史に残る名選手ロナウドが4月29日、自身がオーナーを務めるミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテのサッカー・クラブ、クルゼイロを売却した。同日付CNNブラジル(1)が報じている。
ロナウドはクルゼイロをベロ・オリゾンテの実業家のペドロ・ロウレンソ氏に売却し、手取り額で5億5千万レアルを受け取る見込みだ。2021年12月にロナウドがクルゼイロを買い取った際は5千万レアルだったので、この売却で10倍以上の金額を受け取ることになる。
ロナウドはクラブの株の90%を6億レアルでロウレンソ氏に売るが、ロウレンソ氏は2023年にクルゼイロに1億レアルを投じており、この買収作戦で株式の20%に転換された。同氏は今年さらに1億5千万レアルを払うことになっており、残りの3億5千万レアルは他、今後10年間で支払う。これにより、クルゼイロの実権は同氏が握ることになる。
ロナウドはクルゼイロ買収の際、自身の企業タラ・スポーツ・ブラジルが5年間で3億5千万レアルの投資を行うことも約束。オーナー期間中は、かつては全国選手権もリベルタドーレス杯も制した名門ながら、全国選手権2部に落ちて低迷していたクルゼイロを1部に復帰させている。クルゼイロはロナウドのかつての古巣で、新人時代の彼が頭角を現したことで知られている。
また、ネットのインフルエンサーの起業家でネイマールの親友としても知られるルアン・コヴァリキ氏(通称ジョン・ヴログス)がクルゼイロのスポンサーの一人になるつもりとも報じられている。