リオ・グランデ・ド・スル州=豪雨でイタリア総領事館浸水=総領事「コミュニティ団結を」

リオ・グランデ・ド・スル州での豪雨による被害が深刻化する中、州都ポルト・アレグレのイタリア総領事館は6日、イタリア系コミュニティに向けて団結して支援を行うよう呼びかける動画を公開した。6日付ANSA通信など(1)(2)が報じた。
同州は住民の40%がイタリア系移民の子孫であり、文化や習慣、料理、言語などには、イタリアの影響が色濃く残っている。
この度の洪水でグアイバ湖が氾濫し、人口130万人の大都市ポルト・アレグレの全体が洪水となり、同総領事館も完全に浸水してしまった。ヴァレリオ・カルーゾ総領事は、ほぼ腰の高さまでに達した濁った水に浸かりながら「我々全員にとって悲劇的なこの時、イタリア人コミュニティが団結し、連帯を示すようお願いします。強さと勇気を合わせて、ともにこの悲劇から抜け出しましょう」と訴えた。
また「現在は全ての領事業務が停止され、いつ再開されるか見通しが立っていない」と述べた上で、総領事館へのアクセスが遮断され危険であるため、来館しないようにと警告した。紛失した書類等の再作成は、業務開始次第早急に行うことを約束した。
「現時点では救助活動や人命救助、最も必要としている人々を支援することが最優先です」とし、寄付の受付場所や緊急連絡先を提供し、被災地の支援に全力を注ぐ姿勢を示した。
同総領事館はイタリア国籍者のために緊急電話番号【(51)98187・1503】を設定している。また、リオ・グランデ・ド・スル州在外イタリア人委員会のカルロス・ゴメス・センター【Avenida Soledade, nº 550】に義援金受付所が設置されたという。