アウトバック＝人気ステーキチェーンが買収？＝ブラジルで店舗拡大中の矢先

　国内で100店舗以上を誇るステーキチェーン「アウトバック・ステーキハウス」に買収の噂が浮上している。15日付G1サイト（1）が報じている。
　アウトバックは米国フロリダに本拠を置く外資系ステーキチェーンで、「オーストラリア産牛肉の専門店」を売り文句とし、ブラジルや日本を含む全世界20カ国で展開している。
　シュラスコの習慣のあるブラジルでは特に人気で、現時点で159店舗を誇り、国内の外食チェーンの人気店の一つに数えられている。店舗も増加傾向にある。
　それにもかかわらず、ブラジルでの経営に携わっているブルーミン・ブランド社はアウトバックの経営権の売却を考えている。それは、第1四半期におけるアウトバックの世界的な売り上げ減によるものだ。同チェーンは第1四半期に世界規模では前年同期比で4％、伯国では同0・7％の売り上げ減を記録していた。
　ブルーミン・ブランドは、運営力を懸念して経営権売却を視野に入れ始めたことを認めている。だが、同社によると、経営権を売却しても国内のアウトバックの店舗閉鎖は意味しないという。
　ブラジルのアウトバックは、本国の米国に次ぐ規模を誇っており、2023年の場合、米国を除く国際事業の収益8400万ドル（約4億3200万レアル）の87％を占めている。