ポリショップ＝民事再生の手続きへ＝テレビ通販とネットで成功も

　国内小売り大手のポリショップが多額の負債を抱え民事再生の手続きに入っていることがわかった。同社はテレビの通信販売やインターネットなどの他メディア展開での宣伝展開で成功した先駆けの企業として知られていた。17日付G1サイト（1）などが報じている。
　今回の報道によると、ポリショップはサンパウロ州地裁第2法廷に対して、3億9500万レアルの負債を抱えたことで民事再生に入ったという。
　ポリショップはパンデミックの頃から業績が悪化。2022年から24年にかけては、店舗の賃貸料の踏み倒しで少なくとも50件の立ち退きの訴訟を抱えていた。これに伴い、店舗の閉鎖や従業員解雇も相次いでいた。
　だが同社は4月に再建プランを発表。2028年までに全国での店舗を300軒にまで増やす計画を立てている。
　ポリショップは90年代末に「痩せるスープ」の販売から起業をスタートさせ2000年に現在の社名で会社設立。日用雑貨や家電などの自社製品を、テレビ通販とネット宣伝を駆使した「オムニチャンネル」と呼ばれる商法を展開。実店舗とオンライン・ショッピングの二つを併用させて成功した先駆的な企業となっていた。