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ルーラ大統領=大学に55億レの投資発表=スト終結は引き続き難航か

2024年6月12日

連邦大学や連邦教育機関の学長との会談に臨むルーラ大統領(左)とカミーロ・サンタナ教育相(右)(Foto: Marcelo Camargo/Agência Brasil)
連邦大学や連邦教育機関の学長との会談に臨むルーラ大統領(左)とカミーロ・サンタナ教育相(右)(Foto: Marcelo Camargo/Agência Brasil)

 ルーラ大統領(労働者党・PT)は10日、大統領府で開かれた会合にカミーロ・サンタナ教育相(PT)と共に参加し、連邦大学学長及び連邦教育機関の長と会談し、経済活性化計画(PAC)から大学と大学病院に対して55億レの支援を行うと述べた。これは連邦大学の教職員らによる2カ月間のストライキ圧力の中での発表だったが、多額の拠出にも関わらず、政府と組合代表の交渉はほとんど進展しなかったと、10日付カルタ・カピタルなど(1)(2)が報じた。
 PACを通じて支払われる55億レの内、40億2千万レが教育機関に、15億レが大学病院に直接割り当てられる。
 資金の使途に関しては、約37億5千レが教室や研究室などの大学施設の建設に充てられ、6億レが大学の拡張に使われる。連邦政府は国内に10の新キャンパスを開設する予定だ。さらに、2億5千レが八つの病院の建設と37の病院の改修工事などに充てられる。
 10日付G1(3)によると、カミーロ教育相はPACからの55億レ拠出に加え、連邦大学の諸経費用に2億7920万レ、連邦教育機関向けに1億2070万レの計4億レを追加することも発表した。同省によると、組み替え後の2024年の大学予算は63億8千万レ、連邦教育機関の予算は27億2千万レとなる。
 さらに、「政府は明日の会議で新たな提案を行う意向で、受理されれば、26年までにさらに100億レが大学予算に計上される」と同相は述べた。
 こうした発表にも関わらず、連邦政府と連邦職員の交渉は難航している。連邦大学の教職員の主な要求は賃上げで、2024年から3年に分けて22%の賃上げを求め、4月15日にストライキを開始した。
 会合では、ブラジリア大学学長で連邦教育機関理事全国協会(Andifes)会長でもあるマルシア・アブラン氏が大統領に直接交渉し、「この国のあらゆる課題を解決するために必要不可欠な労働者たちであり、あなた(ルーラ大統領)もよくご存じのように、我々は時代遅れの給料をもらっているのです」と述べた。
 これに対し、ルーラ大統領は、「このストライキがこれほど長く続く理由はあまりない」と述べ、「損をしているのはルーラではなく、ブラジルとブラジルの学生だ。ストライキが飢えと疲労による虚脱に終わることだけは許されない。それが終われば、人々は士気を失い、道徳が退廃する。組合のリーダーは、柔軟性を持って提案し、一方的な交渉ではなく、現実的な決断を下す勇気を持たなければならない」と強調した。
 カミーロ教育相は教育予算について、「単なる経費ではなく、教育省に入る全てだ」と説明。2023年に認められた教授への9%の賃上げを擁護した上で、「ストライキとは、対話も、議論する条件も、会議もなくなることだと思う」とも述べている。


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