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対米輸出=上半期12%増で記録更新=石油燃料はじめ全分野で

2024年7月16日

対米輸出は上半期に過去最高を記録した(Foto:Divulgação/agênciagov)
対米輸出は上半期に過去最高を記録した(Foto:Divulgação/agênciagov)

 2024年上半期の対米輸出が前年同期比で12%増え、過去最高の192億ドルを記録した。この成長は石油燃料や原油などが牽引しており、製造業、鉱業、農業の全分野で輸出が増加した。
 一方、ブラジルの米国からの輸入は194億ドルを記録し、前年比で若干減少したが、全体としての両国間の貿易総額は387億ドルに達し、前年比で5・1%の増加となった。15日付ヴァロール紙など(1)(2)が報じた。

 在ブラジル・米国商工会議所(Amcham)によると、ブラジルの米国市場向け輸出は、金額で12%(21億ドル)、数量で23・5%(400万トン)増加した。対米輸出は主要10品目中8品目で増加が見られ、特に、石油燃料(202・1%増)、原油(108・3%増)、未焙煎コーヒー(44・6%増)、セルロース(21・2%増)、航空機(11・9%増)が顕著だった。
 部門別に見た輸出額は、鉱業が89・2%、農業が19・4%、製造業が2・3%となっている。
 他方、対米輸入は1%の微減(1億9400万ドル減)となったものの、主要10品目中8品目で増加が見られた。特に成長が著しかった品目は、航空機(62・4%増)、ポリエチレン(50・8%増)、原油(48・9%増)、医薬品(32・9%増)、天然ガス(545・9%増)、非電動機・機械(20・2増)だった。
 両国間の貿易関係は好調で、貿易総額は前年同期比5・1%増の387億ドルとなった。この伸びは、同期間中のブラジルの対世界貿易増加率(2・5%)の2倍以上だ。
 ブラジルの貿易赤字は過去10年間で最低となった。Amchamのアブラン・ネト会長は、「対米貿易の成長はブラジルの輸出に牽引されており、ブラジル経済にとって重要な結果をもたらすだろう」と説明している。
 ブラジルの年間輸出額が最も伸びた相手国は米国で、名目成長は21億ドル、前年同期比で12%増となった。この伸び率は、中国(3・9%増)、欧州連合(2・1%増)、南米(24・3%減)といった、長年の貿易相手国を大きく上回った。金額ベースで見ると、米国への売上拡大は、ブラジルの全世界への売上増加額(71億ドル)の約3割を占めた。
 ネト氏は、「米国向け製造製品の販売が好調に推移していることは、ブラジルの生産・輸出における付加価値向上という目標に大きく貢献している」とし、「米国市場の多様性が他の貿易相手国以上の成長を促した。また、国内での雇用創出と収益増加といった分野でも非常に良い影響を与えている」と評価した。
 Amchamの調査によると、貿易の大部分は海上輸送で行われており、上半期の輸出の87・7%、輸入の62・5%を占めている。
 ネト氏は、今年の輸出が引き続き伸びると予測しており、「前年と比べて取引量が増加し、2022年に次ぐ過去2番目に高い記録を更新することを期待している」と述べた。


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