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サンパウロ州軍警=職務中の殺害案件71%増=殺人事件発生率は低いが

2024年7月27日

タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事(Foto: Paulo Pinto/Agência Brasil)
タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事(Foto: Paulo Pinto/Agência Brasil)

 サンパウロ州検察局(MPSP)のデータによると、タルシオ・デ・フレイタス州知事(共和者・RP)の任期2年目の2024年上半期は、同州軍警が殺害した人数は前年同月比で71%増の344人に達したと、25日付テラ・サイト(1)が報じた。
 死者急増の主要因は軍警が勤務中に行ったもので、23年上半期の154人に対し、24年上半期は296人に急増した。一方、非番警官による死者は、23年上半期が47人、24年同期は48件で、ほぼ横ばいだった。
 24年の分析対象には、海岸部のバイシャーダ・サンチスタ地区における年初の作戦時のデータも含まれている。
 年頭は沿岸警備強化のために市警と軍警が毎年行う「ヴェロン作戦」が実施されたが、この作戦に参加していた軍警が殺害されたことが引き金となり、同地域では2〜4月に56人が軍警によって殺害された。軍警側の死者は計3人だ。
 公選弁護人はその当時、ヴェロン作戦の結果と致死性について疑問を呈した。だが、タルシジオ知事は「私には関係ない」と答えている。
 一方、同期間中の市警による死者の数は21人が14人へと33%減少した。
 テラ・サイトがサンパウロ州保安局(SSP―SP)に警察官による死者や致死性が増した理由について尋ねたところ、同局はサンパウロ州全体の暴力事件減少を示す指標を示した。サンパウロ州は殺人事件発生率が国内でも低く、全国平均と比べると事件発生率が2・9倍、殺人事件発生率は3・1倍低い。
 同局は声明で、「致死率を低下させるため、当局は訓練や装備の更新、公共政策に継続的に投資している。また、訓練プログラムは常に改善され、手続きの分析を行う委員会が訓練および調査インフラを見直し、改良している。警察介入による死者(MDIP)発生は、犯罪者の暴力的な反応の直接的な結果であることを強調しておく必要がある」と述べた。
 同文書によれば、州保安局はすべてのMDIPは「厳密に調査されるべき」としており、市警と軍警それぞれの監査部門、検察、司法機関によって追跡されるべきとしている。
 また、最後には、同局は警察官の心理的健康を支援するための取り組みを強化しており、心理社会的および精神的支援やオンラインでの心理療法(テレセラピー)を提供していると述べた。また、定期的にセミナーや講演、講義を行い、予防的な情報を提供するための冊子を研修施設に配布していることも強調した。


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