お花見日和に会場賑わい=カンポス桜祭り今週末まで

サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)のカンポスさくらホーム(樋口秀樹運営委員長)が主催する『第53回桜祭り』が8月11日までの毎週末(土、日曜日、午前9時~午後4時)、サンパウロ州カンポス・ド・ジョルダン市の同ホームに隣接する桜公園(Av. Tassaburo Yamaguchi, 2173, V. Albertina)で開かれている。
同公園内には雪割り桜、ヒマラヤ桜、沖縄桜など約400本が植えられ、遊歩道の一部はブロックが敷き詰められて歩きやすくなっている。開会式が行われた7月21日は雲ひとつない快晴に恵まれ、来場した人々は園内の桜と一緒に写真を撮るなど楽しんでいたが、まだ満開の状態ではなく、7月下旬から8月上旬が見ごろになる見込みだ。
同日午後0時半から行われた開会式では、カンポス・ド・ジョルダン市関係者、在サンパウロ日本国総領事館の新井尚美領事、JICAブラジル事務所の宮崎明博所長、援協の税田会長、樋口運営委員長、岩本アレシャンドレ誠一ホーム長らが登壇した。

樋口運営委員長は舞台上でのあいさつで、同祭の目的がホームの活性化であることを強調し、JICAの資金援助等による改修工事でホーム及び公園が整備されたことに対し、関係者と協力者全員に感謝の気持ちを表した。
税田会長、宮崎JICAブラジル事務所長に続いて祝辞を述べた新井領事は、「さくらホームの役割は今後さらに重要になる」とし、関係者への敬意を示した。
園内の食事コーナーでは同地名産のマスのほか、ヤキソバ、うどん、天ぷら、寿司、シュラスコ菓子類などを販売。舞台上では和太鼓演奏や民族舞踊等が披露された。
88歳の高齢でありながらサンパウロ市サウーデ区から自身で車を運転してきたという平井和壽(かずとし)さん(山梨県出身)は、夫人のテレーザさん(84、2世)とともに来場。同祭参加は2回目だとし、「もう少し桜が咲いていたら、もっと良かったんだが」と率直な感想を口にした。