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パリ五輪=メダル20個で20位に=メダル獲得数も女性上位

2024年8月13日

米国のサッカー関係者からも女子のサッカーを変えたと評価されて来た女王マルタ(Alexandre Loureiro/COB)
米国のサッカー関係者からも女子のサッカーを変えたと評価されて来た女王マルタ(Alexandre Loureiro/COB)

 【既報関連】パリ五輪でのブラジル勢は、10日もサッカー女子が銀メダル、バレー女子が銅メダルを獲得し、メダル獲得数を20とした(10日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)(4)参照)。また、金を三つ獲得したことで、メダルランキングでは20位となった。

銅メダルを獲得した女子バレーチーム(Miriam Jeske/COB)
銅メダルを獲得した女子バレーチーム(Miriam Jeske/COB)

 今大会は開始前から、選手の過半数が女子という、ブラジルの五輪参加史上初の事態が生じていたが、最終的なメダル獲得数でも女子が男子を上回るという、史上初の事態で終えた。
 ブラジルのメダル獲得数の内訳は金3、銀7、銅10で、金メダルの数で争うランキングでは20位となった。今回の金は柔道女子57キロ超級のベアトリス・ソウザ、体操女子個人床のレベッカ・アンドラーデ、ビーチバレー女子のアナ・パトリシア/ドゥーダ組と、全てが女子によるものだった。
 また、銀は、柔道66キロ級のウィリアン・リマ、競歩のカイオ・ボンフィン、体操女子個人総合と個人跳馬のレベッカ、サーフィンのタチアナ・ウェストンウェブ、カヌーのカナディアンシングル1千メートルのイザキアス・ケイロス、サッカー女子の7個で、男子が3、女子が4だった。
 銅は、柔道52キロ級のラリッサ・ピメンタ、スケートボード女子ストリートのライッサ・レアル、体操女子団体、柔道団体、ボクシングのビア・フェレイラ、サーフィンのガブリエル・メジーナ、スケートボード男子パークのアキオ、テコンドーのエディヴァル・ポンテス、400メートル障害のアリソン・ドス・サントス、バレー女子の10個で、男子4個、女子5個、団体(男女)1個となっている。
 メダル総数は金5個を含む22個という目標に届かなかったが、柔道と体操は過去の大会以上のメダルを獲得、ビーチバレーやサッカーも遠のいていたメダルを引き寄せたという意味で肯定的な評価を受けた。スケートボードとサーフィンを合わせたメダル数は前大会と同じだったが、メダルの種類は銀1、銅3で、金1、銀3だった前大会よりやや後退。期待されたメダル数に届かなかったボクシングやメダルゼロで終わったヨットや水泳は、新たな取組が求められそうだ(11日付グローボ・エスポルテ(5)参照)。
 なお、今大会ではボクシングのビアやバレーのタイーザのように五輪引退を表明する選手も出ている。今大会が最後という覚悟で臨んだ女子バレーのジョゼ・ロベルト・ギマリャンエス監督が涙ながらに労をねぎらう場面や、参加が叶わなかった選手の名前入りユニフォームを掲げて写真に納まる姿も見られた(11日付グローボ・エスポルテなど(6)(7)参照。
 ケガをおして出場したが、思うような演技ができず、脚を引っ張ったと泣き、「貴女は立派に戦ったわ」と慰められていた新体操の選手は仲間と共に車いすで閉会式に参加(11日付グローボ・エスポルテ(8)参照)。体操女子個人総合の表彰台で、2位と3位となった米国の選手2人が両側から跪き、優勝したレベッカへの敬意と愛情を示した写真が世界中に流れるなど、互いに尊敬し、共に高め合う姿も、次の大会、次の世代に伝えられていくだろう。


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