サンパウロ州=デリッテ保安局長の殺害計画=5月逮捕のPCC構成員が

5月に逮捕された州都第一コマンド(PCC)の構成員がギリェルメ・デリッテ・サンパウロ州保安局長暗殺を計画していたことが判明したと、2日付フォーリャ紙が報じている。
このPCC構成員は、今年の5月5日に行われたサンパウロ市北部カショエイリーニャでの軍警の捜査により、銀行強盗に関与した嫌疑で現行犯逮捕された。逮捕時には、マシンガン2丁と重火器の銃弾2千発分、現金10万レアル、コカインが押収されている。
この容疑者の取調べの過程で、同容疑者がデリッテ保安局長の殺害を計画しているグループのメンバーだったことが判明したという。
デリッテ氏は軍警の伍長を経て下議となったが、タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事に請われて下議を休職し、保安局長となっている。
同保安局長の下で行われた聖州海岸部でのエスクード作戦やヴェロン作戦などの大型捜査は、犯罪組織対策として大きな成果があったと評価する声がある一方で、80人を超える死者を出したことなどで、国内では人権省、国外でも国連機関が人道面から問題視していた。
デリッチ氏は、6月にサンタカタリーナ州バルネアリオ・カンボリウで行われた国内最大規模の保守派の集会で拍手喝采で迎えられたことでも知られている。