site.title

Kiss火災事件=一転し、4被告に有罪判決=242人の死者出すも一時無罪に

2024年9月4日

Kiss(Fernando Frazao/Agencia Brasil)
Kiss(Fernando Frazao/Agencia Brasil)

 2013年に242人の犠牲者を出したリオ・グランデ・ド・スル(RS)州のライブハウス「Kiss」での火災の裁判で、火災の責任者とされる被告4人が逆転で有罪となった。2日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じている。
 この事件は2013年1月27日、RS州サンタマリアにあるKissで学生向けのバンドの公演中に火災が発生し、242人が死亡し、600人が重軽傷を負ったもので、国際的にも注目された。
 この日の裁判の対象となったのは、火炎装置を使ったバンドのヴォーカル、マルセロ・デ・ジェズス・ドス・サントス被告と、バンド・マネージャーのルシアノ・ボニーリャ・レオン被告、Kissの共同経営者のエリッサンドロ・カレガロ・スポール被告とマウロ・ロンデロ・ホフマン被告の4人だ。
 4人は2021年に行われた第1審で有罪判決を受けたが、翌年8月に行われた2審では、「判事選出などで違法の疑いがある」として判決が無効とされた。翌2023年9月の3審でも2審の判断が保たれ、無罪となっていた。
 だが、これを不服とする連邦検察庁が4被告の有罪を求めて最高裁に異議を申し立て、ジアス・トフォリ判事がそれを認めた。各自の刑期は、バンド関係の2人が18年、スポール被告が22年6カ月、ホフマン被告が19年6カ月と、重い判決となった。
 4人の被告の弁護士たちは無罪の宣告を待っており、予想外の結果に終わったことに衝撃を受けていると語っている。


サンパウロ州=デリッテ保安局長の殺害計画=5月逮捕のPCC構成員が前の記事 サンパウロ州=デリッテ保安局長の殺害計画=5月逮捕のPCC構成員が最高裁=小法廷でX停止満場一致=ユーザー連帯責任に疑問も=前大統領「北朝鮮にようこそ」次の記事最高裁=小法廷でX停止満場一致=ユーザー連帯責任に疑問も=前大統領「北朝鮮にようこそ」
Loading...