【22日の市況】Ibovespaは1.74％上昇して129,125.51ポイントまで上がる＝ドルは0.05％の小幅上昇で5.81レアルと横ばい

　Ibovespaは2,203.40ポイントの大幅上昇で、この日の高値である129,125.51ポイントまで1.74％上昇した。その結果、同指数は4週連続の赤字から1.04％のプラスで週を終えた。一方、商業ドルは5.81レアルと0.05％の小幅上昇で横ばいとなり、DI（長期金利）は軒並み上昇して引けた。
税制パッケージと新たな封鎖

　時は来た！少なくとも市場はそう予想している。フェルナンド・ハダジ財務相は、待望の歳出削減パッケージが月曜日か火曜日（26日）に発表されるはずだと述べた。「月曜の朝、我々は官房長官が起草した法案の文言を最終決定する。国防総省との合意を含め、1つか2つの詳細について彼（ルーラ）と話し合う。そこから、公表の準備が整うだろう。月曜にやるか火曜にやるかは当日決めることだが、法律はすでに起草されている」と語った。
　また、市場が閉まった後、昨日ハダジ氏が語ったところによると、2024年度予算は約50億レアル凍結されるという。「（凍結は）もう少し少ないか、それ以上かもしれないが、50億レアル程度だろう。予算法案（LDO）によれば、収入予測は我々の期待に応えており、目標達成の観点からも凍結となる」と強調した。

ペトロブラス：投資計画と配当

　ブラジル株式市場の主要株価指数が一貫して上昇したのは、投資家にとっては喜ばしいことだが、それが主な理由ではない。アンドバンクの投資アナリスト、フェルナンド・ブレシアーニ氏は、「今日の大きなイベントは、ペトロブラスの戦略的計画と特別配当だった」と総括した。ペトロブラスのマグダ・シャンブリアード社長は、昨日取締役会で承認された2025年から2029年までの新事業計画について、「実現可能性が極めて高く、現実的で、比較的容易に実現できる」と述べた。
　マグダ・シャンブリアール総裁は、今回発表された臨時配当は、石油会社が「金を積み上げる」ことを望んでいないことを示すものであり、市場も予想の範囲内の数字で満足していると強調した。XP社の石油・ガスアナリストであるレジス・カルドーゾ氏は、今回の発表でネガティブなリスクが解消されたと述べた。「（特別配当の）200億レアルという金額は約35億米ドルであり、政府予算で暗黙の了解となっていた期待に応えるために必要だろうと我々が計算していた金額そのものだ」。そして、同社にはまだ続きがある。
　この計画と国際原油価格の上昇により、ペトロブラス（PETR4）は3.98％の大幅上昇で取引を終えた。ポーランドが警告しているように、ウクライナの国境を越えた、より広範な戦争に広がる可能性という不安を受けてだ。北朝鮮も核戦争について話している。
　このような懸念にもかかわらず、ウォール街では投資家が市場の動きを注視しており、テクノロジー株から経済的に敏感な銘柄へとエクスポージャーを移す傾向が続いている。ニューヨークの主要株価指数は黒字で一日を終えた。

ヴァーレは上昇、イボベスパ指数で下落したのは3資産のみ

　このあたりでは、ボベスパ指数を支えたペトロブラスに加え、ヴァーレ（VALE3）もその役割を果たし、リスク回避心理に直面して鉄鉱石が後退したとはいえ、0.97％上昇した。
　ロハス・レナー（LREN3）が3.00％、マガジン・ルイザ（MGLU3）が3.06％上昇した小売業など、他の好調セクターも上昇した。ハプビダ（HAPV3）は本日2番目に取引された銘柄で、3.47%上昇した。食肉加工業者は、BRF (BRFS3) が安定していた以外は上昇した。JBS (JBSS3) はナイジェリアへの億万長者投資で2.86%上昇した。
　銀行は、BB (BBAS3)が1.35%上昇し、ブラデスコ (BBDC4)とイタウ・ウニバンコ (ITUB4)がそれぞれ0.22%と0.29%上昇した。
　ハイペラ（HYPE3）は、BNDESから3億レアル以上の融資を受け、0.65%上昇した。IBOV以外では、ディレシオナル（DIRR3）が、さらに別の銀行から買い入れを推奨され、3.89%上昇し、驚きを続けている。
　IBOVでは、バモス（VAMO3）が0.65%下落、トツブス（TOTS3）が0.33%下落、スザノ（SUZB3）が0.15%下落した。

　今週のアジェンダには市場を動かす指標発表がなかった分、来週は忙しくなりそうだ。ブラジルでは、火曜日にはブラジル政府による財政政策の発表に加え、11月のIPCA-15、木曜日（28日）には生産者インフレ率、金曜日（29日）には10月の失業率と雇用統計が発表される。
　米国では、火曜日にFRBの最新の金融政策決定会合の議事録が発表され、水曜日（27日）にはGDPの2回目のプレビューと、FRBが好んで使う個人消費インフレ率（PCE）が発表される。
　これらすべてに冷静に対処するためには、今はリラックスしておいた方がいい。来週、あなたの頭と神経は、休んでおいてよかったと感謝するだろう。