ベネズエラ=アルゼンチン大使館に嫌がらせ?=政敵6人が逃げ込む中

ベネズエラの首都カラカスで、同国政府がアルゼンチン大使館を包囲しているという説が流れている。同大使館には、ニコラス・マドゥーロ大統領の政敵である野党リーダー、マリア・コリーナ・マチャド氏の協力者たちがかくまわれている。25日付フォーリャ紙(1)が報じている。
ベネズエラのディオスダード・カベージョ内相は、噂に浮上していた政府によるアルゼンチン大使館包囲説を25日に否定した。これは、大使館関係者やアルゼンチンのミレイ政権が、ベネズエラ側が大使館に対して嫌がらせ行為をしていると主張していることに答えたものだ。
「ファシストのミレイ政権が何のことを言っているのか、私にはわからない」と、カベージョ内相は語っている。
アルゼンチン大使館には現在、今年7月の大統領選でマドゥーロ氏と争ったエジムンド・ゴンザレス氏を支えた、マチャド氏の協力者6人が逃げ込んでいる。ゴンザレス氏は元々、 マチャド氏の出馬禁止処分に伴って代理出馬した経緯がある。6人の中には、選挙参謀だったマガリ・メダ氏も含まれている。
大使館包囲説が明るみに出たのは、23日にアルゼンチン政府が、ベネズエラ政府がアルゼンチン大使館の電気を切るなど、潜伏者に対する嫌がらせを行っていると告発したことがきっかけだ。
潜伏者の一人のペドロ・ウルチュルトゥ氏は25日夜、SNSで「今また電気が切られた。警備員が自分たちに対して嫌がらせ行為を行い続けている」との報告を行っている。