ガン財団=煙草に関連するガン=致死率が高いと警告

ガン財団が27日に、煙草と強い相関関係があるガンの発生率や死亡率、致死率を分析した「肺がんを超えた喫煙の影響」という研究結果を発表。煙草は依然として、国内のガンと予防可能な死亡の最大の原因の一つであることを裏付けていると語ったと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
ガンはブラジルの死因の2位で、22年には23万9千人が死亡。24年には70万4千人の新規患者が発生する見込み。この研究で分析した煙草関連のガンは、22年のガン死亡者の26・5%の死因となっており、今年発生すると推定される患者の17・2%を占めている。研究では人口ベースのガン登録システムと死亡率情報システムのデータから、発生率や死亡率、致死率を計算した。
口腔ガンの死亡率は男性43%、女性28%で、死亡率が高いのは男性が北東部(52%)、女性は北部(34%)だった。
食道がんの致死率は男女とも高く、ほとんどの地域で80%を超えた。南東部での男性の致死率は98%に達したという。
胃がんの平均致死率は71%で、北部では83%に及んでいる。結腸がんと直腸がんの推定致死率は、男性48%、女性45%だった。
男性の喉頭がんの致死率は65%で、女性は地域により、48~88%と差があった。喉頭ガンの発生率は男性の方が女性の5倍高い。
子宮頸がんの致死率は42%で、北部では罹患率と死亡率の双方で喫煙の影響が強く出た。この病気は、早期発見プログラムとHPVワクチン接種による一次予防が可能だ。
膀胱がんの推定致死率は男性44%、女性43%だった。
研究者は、喫煙は唯一の原因ではないが、発症の非常に強力な原因で、煙草化合物が上皮細胞などの発達に悪影響を及ぼすと警告。致死率の高さはこれらの病気の攻撃性と早期診断や治療の難しさを示しているという。