リベルタドーレス杯=ボタフォゴが初の南米一に=創部120年にして悲願達成

11月30日、サッカーのリベルタドーレス杯決勝でボタフォゴがアトレチコ・ミネイロ(ガロ)とのブラジル決戦を3対1で制し、創部以来初の南米一を達成した。同日付UOLサイト(1)が報じている。
同杯の規定で、試合はアルゼンチンのブエノスアイレスにあるマス・モヌメンタル・スタジアムで行われたが、会場はブラジルから駆けつけた応援団で埋め尽くされた。
試合は波乱と共に始まった。開始早々の前半30秒、中盤で大きく跳ね上がったボールを取ろうと足を高く伸ばしたボタフォゴのボランチ、グレゴーレが、走り込んできたガロのファウスト・ヴェラの顔面を足の先で蹴ってしまい、レッドカードで一発退場となってしまった。
これにより、試合は数的有利になったガロが終始ボタフォゴ陣営を攻め、ボタフォゴがなんとか好守で凌ぐ一方的な展開が続いた。
だが、均衡を破ったのはボタフォゴの方だった。35分に仕掛けたカウンターからペナルティエリア内でチャンスをつかんだボタフォゴは、エース、ルイス・エンリケがゴール左手前から押し込んで決め、1点を先取した。
44分にはルイス・エンリケがゴール前でキーパーのエヴェルソンに押し倒されたことで、PKを獲得。このチャンスをアレックス・テレスが無難に決め、2対0で前半を折り返した。
後半5分、ガロはフッキの左からのコーナーキックをチリ代表フォワードのヴァルガスがヘディングで押し込み、1点を返した。
ガロは数的有利を生かし、試合の後半を独占した。だが、40分、42分に得た、キーパーとの1対1の勝負という2度の決定的チャンスで、ヴァルガスが続けてシュートミスを起こしてしまった。
対するボタフォゴは、試合終了間際のアディショナル・タイム7分に、途中出場、Jリーグでも活躍したジュニア・サントスが、カウンターからのチャンスにダメ押しの3点目を決め、試合終了。3対1でボタフォゴが優勝を決めた。
ペレの全盛時代の60〜70年代にガリンシャ、ニウトン・サントス、ジャイルジーニョといったサッカー史に残る名選手を輩出しながら、長期間、低迷を続けていたボタフォゴが、創部120年で決めた悲願の南米一だった。