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商議所昼食会=サイバーセキュリティ講演=小寺会頭が再選承認報告

2024年12月3日

講演する竹内文孝氏
講演する竹内文孝氏

 ブラジル日本商工会議所(小寺勇輝会頭)は11月22日、聖市のインターコンチネンタルホテルで定例懇親昼食会を開催した。今回は特別ゲストにNTTコミュニケーションズ株式会社プラットフォームサービス本部マネージド&セキュリティサービス部門の部門長でエバンジェリストの竹内文孝氏を迎え、「グローバルサプライチェーンでイノベーションを図るために~アジャイルガバナンス・AI(人工知能)に潜むセキュリティリスク~」と題して講演を行った。120人以上が参加し、ビジネスでのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進とAI活用でのセキュリティ管理への対応に関心を寄せた。
 小寺会頭は冒頭のあいさつで、来年度からの新理事による臨時理事会で、2025/26年度の会頭選挙で同氏が再選承認を受けたことを報告した。2023年の就任時には、「会員、ブラジル現地、日伯間」の3つの融合を運営方針とし、今も道半ばであることから再立候補した経緯を説明した。
 在聖日本国総領事館の小室千帆首席領事は、同日午前にエジソン・マサユキ・ヒロセ中将の陸軍総司令部第2師団長の承認式に出席したことや、石破茂首相が11月17日にリオ・デ・ジャネイロで開催されたG―20サミットに参加し、来年の日伯修好通商航海条約130年での日伯関係強化に向けた第一歩を踏んだことを報告。また、11月1日から発生した日本大使館を名乗る人物による振込詐欺は8日以降の相談は受けていないが、引き続き注意するよう促した。
 昨年10月にも来伯して講演を行った竹内氏は、通信機器営業部でビジネスフォンなどの工事や保守業務を通じて顧客対応やフィールド技術を習得。その後、企業通信システム本部のSEとしてLANの設計・構築やトラブルシューティングに従事し、2013年、NTTコムセキュリティ株式会社(現NTTセキュリティ・ジャパン)の社長に就任、現職に至り、作家活動も行う。

会場の様子
会場の様子

 現在、AIは急速に発展しているが、それに対する法整備が追いついていない。一度ターゲットにされると再発しやすい身代金要求や情報漏洩などのサイバーリスクの事例は枚挙にいとまがない。リスクの大きさや種類は常に変化するため、各企業とサプライチェーンが連携して、回避すべき大きなリスクと、許容できるリスクの評価が必要となる。
 グローバル社会の中で、国や文化が異なればそのリスク管理に対する足並みをそろえるのは難しい。特定のガイドラインに従った一律の対応ではなく、周囲の環境変化を踏まえてゴールやシステムを継続的にアップデートしていく「アジャイルガバナンス」がビジネスモデルの再構築に必要である。竹内氏は最後に、サイバーセキュリティ管理に重要なのは「個々の自立」であると強調して講演を締めくくった。


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