デング熱=今年の死者5950人に=14日は全国的なⅩデー

連邦政府は14日(土)をデング熱の感染予防のためのⅩデー(ポ語ではDia D)にすると11日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
今年のデング熱の感染者は670万人を超え、死者も5950人に達した。また、デング熱が死因かを確認中の死者も1091人いるという。デング熱による死者は昨年の年間死者数1179人の5倍を超えている。
Ⅹデーの目的は、デング熱の原因となるウイルスを媒介するネッタイシマカの発生を防ぐため、全国規模で意識向上と国民参加のためのキャンペーンを行うことだ。保健環境監視局のリヴァルド・クーニャ局長補は、雨の日が増すとカの繁殖も盛んになるので、雨の時期に入る前が予防の好機と説明。同氏は、1~2月に起こる可能性がある感染症の流行を防ぐため、水が溜まる可能性のある物を取り除くといった簡単な行動で国民全体が貢献する必要があると伝えることが重要と強調している。
また、気候変動による高温や大雨、干ばつはデング熱の感染増につながっておおり、昨年と同じ週より感染者が少ない週は1度もなかったと強調。水不足や断水に備えて水を貯めておく習慣や、タイヤから炭酸飲料の蓋に至るまでのゴミの処理が不適切であることもカの発生増を助けている可能性があることも指摘している。
今年の発生率上位は連邦直轄区とミナス州、パラナ州だ。感染のピークは2~5月だったが、南東部と南部の患者は継続的に増えているという。感染状況が最悪だった3月は感染者が170万人を超えた。感染者が最も多い年齢層は20~29歳だという。