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マリリア=日語モデル校30周年祝う=教師・生徒・地域が結束

2025年1月10日

来賓と学校関係者ら
来賓と学校関係者ら

 サンパウロ州西部のマリリア市にある「マリリア日本語モデル校」(Rua Paes Leme, 543)の創立30周年を祝う祝賀会が昨年12月7日、マリリア日系文化体育協会で行われた。関係者ら約180人が出席し、功績を称えると共に、さらなる発展を誓い合った。
 同校は1930年に日本語学校2校が合併して創立し、94年に地域の日本語教育を支え、JICAが支援する「モデル校」認定を受けた歴史ある学校。「国際人として、ブラジル社会の発展に貢献できる人材の育成」など3つの教育方針を軸に人材育成に努めてきた。式では日系文化体育協会の原田シルビオさだお会長のあいさつの後、来賓の国際協力機構(JICA) 川妻孝平事業班班長、ブラジル日本語センター(CBLJ)矢野敬崇理事長、水野健一汎パウリスタ連合会名誉会長、あぜかエリオ市会議員が祝辞を述べた。
 JICA日系海外協力隊として活動した中澤英利子さん(2013-2015)、小泉千紗恵さん(2018-2020)がビデオメッセージを通じて祝福し、懐かしい先生の登場に参加者も湧き立った。同校で9年間学んでいる中尾直生生徒代表は「日本語だけでなく、イベントなどを通じて日本文化も楽しく学んでいる。先生、マリリアの方々、両親や学校関係者のみなさんと特別な日を迎えられたことを感謝したい」と述べ、今年1月にJICAの日本研修での学びをスライドで紹介した。
 その後、生徒による器楽演奏や獅子舞よさこい踊りが披露され、晴れの舞台で練習の成果を存分に発揮し、会場から大きな拍手が贈られた。学校、また地域社会への日本文化普及に長年貢献してきた中村理香教諭に感謝状が贈られ、皆勤賞、また努力賞として行事の参加や手伝いなどに励んだ生徒・元生徒を表彰した。

 2年間の任期を終え、来年1月に日本に帰国するJICAの山川雄平隊員の送別会も行われた。生徒の重富エジソンさん、ヴィエイラグロリアさん、品川かおりさんがそれぞれ写真と共に山川隊員との思い出を振り返り、「授業は単なる言語の授業ではなく、私たちにとって日本文化を深く理解し、その価値に気づく機会になりました。短い間でしたが、ずっと心に残ります」などと感謝した。
 来賓として参加したCBLJの榎原良一理事は「先生、保護者、地域社会の3者の日本語教育に対する熱意、情熱、 理解無くして子どもたちへの日本語教育はない。マリリアではそれがうまく機能していると感じた」と話していた。


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