site.title

修養団志村講師が来伯=ブラジル各地の講習会に参加

2025年1月15日

桜井副会長、志村講師、蓮沼理事(左から)
桜井副会長、志村講師、蓮沼理事(左から)

 ブラジル修養団連合会(連合会、蓮沼アレシャンドレ秀雄会長)が毎年1~2月に実施する青少年向け講習会が今年もブラジル各地で開催される。今年は日本の公益財団法人修養団で社会教育部次長を務める志村和也さんが講師として参加する。9日、連合会の蓮沼芙美雄総務理事、桜井ファビオ春夫副会長、志村さんが編集部を訪れ、活動に対する思いを語った。
 日本の修養団は1906年に故蓮沼門三氏によって創設された社会教育団体。「愛と汗」を団体理念に掲げ、日本国内の青少年に対する教育活動をはじめ、被災地ボランティア、国際的な児童支援活動を行ってきた。初代後援会長は渋沢栄一。
 ブラジルの連合会は、蓮沼氏の実弟で、ブラジル移住した蓮沼信一氏が当地で組織したブラジル修養団を基に1971年に結成された。
 連合会の主催する講習会はブラジルの学生たちが長期休暇となる1~2月に2泊3日の日程で行われる。7~16歳の青少年が対象で、例年、各講習会には50~150人が参加している。講習会では、参加者による歌や劇発表などのレクリエーション、講師講話、蝋燭を灯し自分自身を見つめ直す「灯火の集い」などのプログラムが予定されているが、共同生活を通じて挨拶や掃除など基本的な生活部分から思いやりの精神などを学ぶことにも重点を置いている。
 今年の開催地はサンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市(1月10~12日)、スザノ市(17~19日)、パラナ州アサイ市(21~23日)、マウア・ダ・セラ市(24~26日)、マリンガ市(31~2月1日)。
 講師の志村さん(43歳、山梨出身)は、2015年にも講師としてブラジルの講習会に参加した。「前回参加から10年が経ち、その間に子供を授かりました。子育てをする中で教育の持つ重要性に対する意識がより強くなりました。子供は社会の皆で育てていくもの。今回の講習会では日本人が大切にしていること、修養団の精神をブラジルの子供たちにしっかりと伝えたいです」と語った。
 蓮沼理事は「何事も楽しく、そして為になることが大事。講習会での学びが参加者の人生の力になることを期待しています」と語り、桜井副会長は「講習会は子供だけでなく、保護者の大人も学ぶところが多い。今後も続けていきたい」と語った。


イベント案内前の記事 イベント案内イベント案内次の記事イベント案内
Loading...