中国からの輸入22%増=ブラジルが世界一の伸び示す

中国からの輸入を2024年に最も増やした国がブラジルであったと17日付G1サイト(1)が報じている。
17日に中国が発表したところによると、2024年の国内総生産(GDP)は5%の伸びだった。これは、2025年からは米国の大統領がドナルド・トランプ氏となり、警戒が強まることが予想された中での成長率だった。
この成長を支えたのは製品輸出の伸びだが、この伸びに最も貢献したのがブラジル市場だった。ブラジルは2024年、中国からの輸入を前年比で22%伸ばしたが、これは世界でも最高の伸び率となっている。
サントスの港湾関係の企業で中国関連の商業ディレクターを務めているチアゴ・コドーニョ氏は、「中国製は品質が劣る製品という概念は基本的に失われている。製品技術のオートメーション化が進み、中国が開発したすべてのものの完成度は長年にわたって完全に変化した」と中国製品を高く評価している。
中国の輸出躍進に対して、トランプ米政権は高い関税を課すことが予想されているが、多くの専門家たちは中国がすでに他の市場に目をつけてきており、ブラジルもその一つと見られているという。
国際商業コンサルタントのフランシスコ・アメリコ・カッサーノ氏は「中国は5Gやインフラ、地下鉄などブラジルの重要な事業に参加している。彼らは製造するものだけでなく、投資家たちにもたらされる効果も考えて参加を行っている」と語っている。
国際関係学のレオナルド・トレヴィザン教授は「ブラジルは米国と中国の商業的な争いに関し、両国とうまくやっていくだろう」とし、漁夫の利を得る可能性を示唆している。