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仁尾帯刀さん10年がかりで撮影=ボリビア極彩色建築群の写真展

2025年11月19日

写真展「Neo-andina 15-25」
写真展「Neo-andina 15-25」

ボリビアの高原都市エル・アルトで生まれた、極彩色の建築群「ネオ・アンディーナ」。その独特の造形と文化的背景に迫る写真展「Neo-andina 15-25」が、サンパウロ大学(USP)の文化拠点センチロ・マリアントニアで25日午後6時に開幕する。撮影を手がけたのは、当地在住の日本人写真家仁尾帯刀さん(54歳、兵庫県)。2015年から10年にわたって現地で記録した作品群、約60点が並ぶ。

今回の中心となるのは、ボリビア人建築家フレディ・ママニが象徴するネオ・アンディーナ建築だ。伝統的なアンデス文化と都市的感覚が融合したこの様式は、カラフルで幾何学的な外観を特徴とし、近年ラテンアメリカの新しい美学として注目を集めている。

会場では写真のほか、学生による動画4点も紹介される。企画・構成は、USP建築都市デザイン学部(FAU)のイヴォ・ジロト副教授とキュレーターのディエゴ・マトス氏。建築史家ギリェルメ・ウィスニック氏が監修を務める。

仁尾さんは96年、日伯交流協会16期生としてバイア州サルバドール市に滞在。渡伯前に祖父から贈られたカメラで撮影を始めた。移民と都市文化の関係をテーマに活動を続け、ファンナールテ現代芸術賞(2011年)やフランス・ケ・ブランリ美術館の写真レジデンス(2016年)などを受賞。

展覧会は来年3月15日まで。入場無料。火曜から日曜・祝日まで午前10時~午後6時。会場はサンパウロ市ヴィラ・ブアルキ区マリア・アントニア街258番地。詳細はサイト(www.mariantonia.prceu.usp.br/obras-apresentam-arquitetura-neo-andina-em-exposicao/)で。


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